どんぐりハウス建替え

預かり保育や未就園児の園開放「こりすクラブ」、満3歳児クラス「どんぐり組」に利用していた「どんぐりハウス」
老朽化と、預かり保育の生活の空間を十分に確保するため昨年度より建て替えの計画をしていました。
コロナやら何やらで大幅に遅れてしまいましたが、ようやく動き出しました。
12月中に預かり保育で使うおもちゃや絵本、今までの園の資料などを引っ越ししました。整理していると歴代の「20歳の会」の名簿や写真が出てきました。片付けそっちのけで見ていると、現保護者が何人もいるではありませんか!幼児期清和幼稚園で過ごし、20歳の会で幼児期を懐かしみ、親となり子どもを清和幼稚園に通わせる。本当にありがたいことです。
年が明けた1月6日から解体作業。

あっという間に壊れてしましました。
整地をして1月26日に地鎮祭を行いました。実は神主もしている園長と定村先生二人で祭典を執り行いました。私と定村先生は大学の先輩後輩です。まさか後輩と一緒に清和幼稚園の地鎮祭をするとは思わなかったなぁ~。これも何かの縁ですね。年長さんも参加してくれました。残念ながら完成が5月中旬予定なので、年長さんは小学校になってから遊びに来てね!

日本人は昔から自然と共に生き、様々なものに神様が宿っていると考えてきました。家を建てるというのは木を伐採し、土地を均し自然を壊してしまう行為なのです。そこでその土地を守る神様にお供え物をし、お祭りをする事で許しを請い、工事の安全を祈るという謙虚な日本人らしいお祭りです。
今回のどんぐりハウスの建替えに関わり、「破壊」と「創造」という事を考えています。実はこの「破壊」と「創造」は幼児期の成長には欠かせないことなのです。例えば砂場でお山を作っている場面。子ども達はある程度大きくなったお山を壊します。しかし壊すだけでなくその後今作ったお山より大きな山を作ろうとし、試行錯誤しながらまた熱中していきます。ほかには積み木を一生懸命積み上げている場面でもよく見られますが、壊した後、必ず前よりも高いもの、強いもの、いいものを作りたがります。そして「破壊」と「創造」を繰り返します。
この「破壊」と「創造」の繰り返しが自分で考え工夫しやってみるなど、非認知能力を育てるには必要な事なのです。特に攻撃的で破壊的な衝動が強い幼児期に、大人はついつい制止をしがちですが、危険だから「破壊」させないではなく、そういった行動が見られた時に安全に欲求を満たしてあげることが、子どもの成長と創造につなげるチャンスなのです。

子どもの発言や行動にはすべて意味がある!!