年末のご挨拶

早いもので今年も残すところあとわずかになりました。
清和幼稚園では、12月21日に今年最後のピザ会を行いました。今回は幼稚園で餅つきした餅を使っての「餅ピザ」です。

やっぱりついたお餅は美味しいですね。チーズとの相性も抜群!
12月22日に各学年で水神様にあがって終園式を行い、水神様に冬休みのお礼とお約束をしました。
一人一人に幼稚園特製のしめ縄飾りを持たせています。日本の正月には家に年神様という神様が来るといわれています。玄関などに飾って悪いものを寄せ付けず、幸福の年神様をお迎えください。
しめ縄は定村先生が一本一本丁寧に作ってくれました。

また、正月にはみんなの家に幼稚園から年賀状が送られてくると思います。これは日本の手紙文化、また、離れていても文字や絵などで想いがつながるという事を伝えたくて昔から続けていることです。
しかし、近年だんだんと返事が少なくなってきています。どうぞお子様と一緒に年賀状の返事をお願いします。来年の返信数によって来年以降の暑中見舞い、年賀状の送付を考えたいと思います。ご理解、ご協力をお願いいたします。

2020年を振り返ってみるとやはり新型コロナウイルス感染症に振り回された一年となりました。
年が明けた時にはまだまだ他人事だったコロナウイルスが、2月に福岡県初の感染がわかり、3月には北九州市初の感染、しかも小倉南区の会社ということで一気に身近なものになったように思えます。
それからは福岡県や北九州市、各団体の情報を頼りに一時休園や通園バスなしでの保育を続けてきました。3月21日には密を避けるため園庭・裏山での卒園式を行い。4月の入園式も各クラスで人数を制限して行いました。4月7日に緊急事態宣言が発令されてからは全国的に休校・休園になり、預かり保育も医療従事者などどうしても家庭での保育が困難な方のみの利用となり、子どもの声が少ない寂しい幼稚園となりました。
6月から分散登園の予定でしたが、近隣の小学校、保育園、病院での感染が分かり、休園の延長。やっと6月15日からバス送迎なしでの午前中保育が始まりました。通常保育が始まったのは7月。始まってからも毎朝の検温、マスク着用、消毒、換気の徹底、給食時のパーテーション、バスコースの短縮、密にならない工夫など、今までの日常とは一変してしまいました。それでも日常と違う中から、人と人が会って話すことの大切さ、集まることの意味など多くのことを感じることが出来ました。また、保育の面でも時間的、空間的、人的環境の余裕や、先生の指示に従うだけでなく、自分で考え自分で作り上げる保育や行事など、当たり前だったことを変えることでしか見えなかったことが多くありました。子ども達のいつもと違う中でも、制限がある中でも、文句も言わずに目をキラキラさせながら遊ぶ様子を見ていると、困難な時でも後退せず、立ち止まらず、常に工夫しながら前に進むという人類の原点に気付かされます。私の文章力のない手紙で色々誤解や不安を与えてしまいましたが、私が大切にしたいのは子ども達の「なにをして楽しく遊ぼうか、どうしたらうまくいくか」と自分で感じる経験なのです。幼児期のこのワクワク、ドキドキなど感情を伴った経験が今後の人生を豊かにすると確信しています。今後とも学びの探究者である子ども達にとってどのような関りが良いか、環境はどうあるべきかを常に考えながら保育していきたいと思います。どうぞご理解、ご協力をお願いいたします。
コロナ禍の中でも園児、保護者、職員に感染者が出ることなく保育が出来たことに感謝し、一刻も早くこの新型コロナウイルス感染症が収束することを願い年末の挨拶とさせていただきます。
まだまだ感染者が増え続けております。年末年始も健康第一でお過ごしください。