休園に至るまでの流れと清和幼稚園の想い

HPの調子が悪く、休園の情報や一斉メールの設定方法のUPが遅くなり申し訳ございません。
先日一斉メールでお知らせした通り清和幼稚園は、2月29日(土)から3月14日(土)までの休園措置を決定いたしました。(預かり保育あり)
これに至るまでの流れと清和幼稚園の想いを説明いたします。まず2月25日(火)に文部科学省からの「学校における卒業式・入学式等の開催に関する考え方について」また2月26日(水)に北九州市教育委員会からの「新型コロナウイルス感染者の発生に伴う北九州市立学校(園)の対応について」という通知が来たことに始まります。それを受けまだどこか他人事だった事がすごく身近に感じました。清和幼稚園では3月14日(土)に予定されていた卒園式を取りやめるのはあまりにもかわいそうなので、人数を縮小し、時間を短縮することでの開催を決定し、2月28日(金)発送予定で手紙を作成していました。準備を終え明日配ろうというタイミングで2月27日(木)夕方に安部首相より3月2日から全国の小学校・中学校・高校・特別支援学校を臨時休校するよう異例の要請がありました。「えらいことになったな!」「幼稚園はどうなんだろう?」と思い調べてみると、「幼稚園・保育所は要請の対象外」ん?なんで?理由は「家で1人でいることができない年齢の子どもが利用するものであること」ん?何を守るための要請?このあたりから少し憤りを覚えました。それからは北九州市私立幼稚園連盟の先生方とメールや電話で文科省・厚生労働省・他都市などの動きを調べましたが、次の日の朝の福岡県や北九州市の対応を待ってからの判断にしましょう。という事となりました。
28日(金)北九州市は朝一で市立小学校・中学校・高校・特別支援学校の3月2日(月)から3月24日(火)までの全市一斉休校を通知しています。私立幼稚園への通知の遅さにイライラしながら朝から色々な方と意見を交わし今後の予定を考えていました。私立幼稚園には10時40分に「新型コロナウイルス感染症への対応について」として北九州市立幼稚園は現在のところ臨時休園の予定はありません。とのことでした。昼すぎには福岡県私学振興課から「幼稚園は要請の対象外」という通知が来ました。正直言って落胆しました。「今がまさに感染の流行を早期に終息させるために極めて重要な時期であることを踏まえ、何よりも子供たちの健康・安全を第一に考え、多くの子供たちや教職員が、日常的に長時間集まることによる感染リスクに予め備える観点から」一斉休校の要請をだしているのに、体力的にも劣る未就学児は含まれていません。また、厚生労働省の通知には「原則として開所していただくようおねがいしたい」「保育所の園児や職員が罹患した場合又は地域で感染が拡大している場合は、臨時休園を検討されたい」という恐ろしい文章もあります。施設で感染があってからでは遅いでしょ!地域での感染の拡大を防ぐための措置ではないの?色々な思いが湧き出てきました。
北九州市内にはまだ新型コロナウイルスの感染者はでていませんが、いつでるかわかりませんし、もうすでにいるのかもしれません。前例のない事態だからこそ細心の注意を払い、できうる限りの対応をして子どもたちは守らないといけないと思いました。進学・進級前の大切な時期、子ども達に友達と元気いっぱい遊ばせてあげたい!という想いはありますが、「子どもの健康・安全を第一」に苦渋の決断をさせていただきました。
北九州市私立幼稚園連盟の中でも、通常保育をするところもありますし、休園措置、自由登園などの期間も各施設で違います。「私立学校」は基本的に自己判断・自己責任であり、そこがよさではありますが、国・県・市は一切責任はとってくれません。色々な意見もあるとは思いますが、すべて真摯に受け止める覚悟です。清和幼稚園は今回の件に限らず、今後もその時々に様々な視点を持ちながら「なにが一番大切なのか」を常に考え行動していきたいと思います。拙い文章、長文になりましたが最後までお読みいただきありがとうございます。
新型コロナウイルスの感染の流行が一刻も早く終息することを切に願います。