あったかごはんの日

清和幼稚園では3学期の水曜日は、保護者にはおかずだけ作ってもらい、幼稚園で炊きたてのご飯を食べてもらう「あったかごはんの日」があります。
給食施設のない幼稚園なのでせめてご飯だけは温かいものをという願いから5年前から始めました。
裏山のかまどで1升5合、ガス釜で5升炊きます。

かまどで炊くのは副園長の役目です。園長から引き継いで早4年、水加減、炊き加減も分かるようになってきました。昔から「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた取るな」という風に最初はじっくり火を焚いて約15分で沸騰してきます。約5分間ジュージュー噴かして、火を止めてからふたを開けずに約10分蒸らします。出来が気になりますが「赤子が泣いてもふた取るな」とあるふうに最後に蒸らすのに美味しく炊く秘訣があるようです。
調べて見ると「はじめチョロチョロ中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、ひと握りのわら燃やし、赤子泣いてもふた取るな」という長いパターンもありました。良くできた言い伝えです。
かまどではもちろん薪を使って炊きますが、ここで便利なのが竹を片方の節を残して切り、小さな穴を開けて息をフーフー吹く「火吹き竹」です。とてもシンプルな作りですがあっという間に火が燃え上がります。

ご飯が炊けたら、各クラスに分けます。かまどで炊いたお米は1回ごとに1クラスに分け3学期中に全クラスに行き渡るようにしています。

クラスではご家庭から持ってきてもらった茶碗にわけて食べます。温かいご飯に食も進みます。「お焦げ」もかまどならではの味です。香ばしさがたまりませんね!

合計で6升5合を全部食べ尽くしました。実は毎回焦がさないか、上手く炊けるか緊張しますが、「あったいごはん美味しいね~」「ご飯炊いてくれてありがとう!」その一言で癒されます!
次の水曜日も美味しいご飯が炊けるようにがんばります!!